日本画で見る 福知山十景

三段池公園(猪崎)

「池畔春光」 作/山崎啓次

このたび新しく選定された福知山十景を佐藤太清先生の弟子達で日本画に描くというお話を頂き、大変嬉しく幸せに思いました。

春の三段池公園が私の担当、三段池は福知山の人であれば何方にとっても親しみ深い場所であるとか。これまでに私も二度訪れてはいるのですが、春は初めてなので少し不安もありましたが・・・

三段池公園の春という事ですので桜咲く池畔の美しさを描こうと直ぐに決めました。池畔には何本もの桜の樹が有ったことを思い出しました。「池畔の桜が今日・明日にも満開になりますよ」と連絡を頂いた時はとても嬉しく思いました。満開の桜は美しく華やかで春を迎える喜びを見事に語っています。池から隔てて美しい山容を見せる烏ヶ岳は特に親しみ深い山の一つと伺っていましたので、烏ヶ岳を正面に見た場所を描こうと思いましたし、丁度 茶室の建物が池面に映った たたずまいも気に入りました。しかし、この時の天気には本当に悩まされました。スケッチをはじめて僅かの間に天候が急変、激しい吹き降りにお手上げでした。また翌日 天気は少し良くなって来ましたが、肝心の烏ヶ岳が雲に隠れて全然見えません。がっかり仕通しのスケッチ気分をその都度元気付けてくれたのは池面を泳ぐ鴨の番いでした。天候を見計らってもう一度スケッチに訪れましたが、豊かな気持ちを頂いた春の三段池のスケッチでした。

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